四十肩、五十肩対策!!
こんにちは!新宮町のまつもと整骨院です(^^)/
今日は肩の痛みのお話しを!
皆さん四十肩、五十肩という言葉を耳にした事はありませんか?
肩が上がらない、肩が突然痛み出した、などのイメージをお持ちの方が多いかと思います。
四十肩、五十肩というのはいわゆる名称で医学的には『肩関節周囲炎』と呼ばれます。
その代表的なものに、いわゆる五十肩がありますが肩関節の痛みは「石灰性腱板炎」や「腱板断裂」などからも起こります。
石灰性腱板炎や腱板断裂なども広い意味で肩関節周囲炎に含めることもありますが、最近は肩関節に障害があり、はっきりした診断名がつけられる場合は肩関節周囲炎から除外しています。
そのため、肩関節周囲炎という場合、一般的には五十肩のことを指します。
●原因
肩関節の骨格は「肩甲骨、上腕骨、鎖骨」の3つの骨によって構成されています。
肩甲骨のくぼみには上腕骨の骨頭がはまり込んでいますが肩甲骨のくぼみが浅いため上腕骨頭のはまり方が浅く関節が不安で脱臼しやすい状態にあります。
そのため、肩甲骨の背中側に付いている棘上筋、棘下筋、小円筋と、肩甲骨の内側に付いている肩甲下筋が集合して上腕骨頚部に付くことで肩関節をしっかりと支えています。
五十肩では、この筋肉と骨とを結びつける「腱板」や、骨と骨とを結びつける「靭帯」に炎症が起こります。
また、肩甲下筋と棘上筋のすき問など筋肉や腱板のすき間に炎症を生じることもあります。
こうした炎症が痛みを引き起こし、悪化すると肩関節の拘縮の原因にもなります。
さらに、肩関節の周囲には上腕骨頭を覆っている関節包や肩峰下滑液包などがあり関節の動きを滑らかにする滑液をつくるとともにクッションの働きをしています。
五十肩の場合、これらの組織の弾力も失われ炎症を起こします。
このような肩関節の変化を起こす原因として「加齢に伴う組織の変性、肩甲上神経が圧迫されて起こる障害、外傷、自律神経障害、血行障害、ホルモンバランスの変化」などが考えられています。
しかし、今のところどの原因で起こるのかははっきりしていません。
どのような症状が出るかというと、
五十肩の多くはある日突然肩関節に激しい痛みやしびれが現れることによって始まります。
なかには朝、目が覚めたら肩関節が痛くなっていたという患者さんもいます。痛みはかなり強く腕を動かしたときはもちろんのこと安静にしていても激しい痛みがあります。
ひどい場合は痛みで眠れなかったりあるいは痛みのために目を覚ますこともあるほどです。
痛みは軽ければ1~2か月、重い場合は3~6か月ほどかけて軽減していきますが、その一方で、今度は肩関節の動きが悪くなってきます。
そのため「肩や腕を上げる、回す」といった動作ができなくなってきます。
このような状態を「拘縮」といいますが、拘縮が起こってくると日常生活にも支障が及ぶようになります。
五十肩は、一度起こったら同じ側の肩には再発しない病気ですがもう一方の肩関節に新たに発症することはあります。
左右同時に発症することはほとんどなく、一方の五十肩がよくなってからもう一方に起こってくることがほとんどです。
五十肩は、40~50歳代の人に多い病気で体をあまり動かさない人に起こりやすいのが特徴です。
また、女性に多いといわれますが実際にはやや女性に多い程度で男女差はほとんどないようです。
対処法としては
肩をねじるなど痛みが起こる動作を避ける
五十肩では、日常生活でつらい思いをすることもあります。そのような場合は、次のような対策を講じて痛みの軽減を図ります。
●夜間痛があるときは:激しい痛みのために夜眠れない場合は、クッションや座布団を二つ折りにして悪いほうの肩からひじにかけて敷き肩関節の負担を少なくします。さらに、クッションを腕に抱えて寝ると痛みがより和らぎます。
●服を着替えるときは:肩や腕を上げたり、後ろに回す動作をすると痛みが強まるため衣服の着替えが辛くなります。服を着るときは痛いほうの腕から袖を通し脱ぐときは楽なほうから脱ぐとあまり痛くなく着脱ができます。
セーターやシャツ、パジャマなどを前開きのものにすると肩関節にあまり負担をかけずに着替えられます。
逆に、帯を結んだりエプロンを結ぶ動作は非常につらいので背中や腰で紐やファスナーなどを使う衣服は避けたほうがよいでしょう。
気分転換のために、温泉などに出かけたり、散策するのもよいと思います。
五十肩は誰にでも起こる可能性のある病気ですが生活習慣に注意することで予防できます。
五十肩の予防には「普段から適度に肩を動かす、肩を冷やさないようにする」の2点を心がけることです。
五十肩は体を動かすことの少ない人に起こりやすい病気ですので中高年の人は五十肩体操やテレビ:ラジオ体操などを行い、意識して体を動かすようにすることです。
また、仕事の合間に背中を伸ばしたり体を動かすのも五十肩の予防に効果があります。
肩の保温で注意したいのが冷房です。冷房で長時間肩を冷やすと血行が悪くなり筋肉が硬くなるので好ましくありません。
冷房を使いすぎないようにし、冷房の効いているところでは長袖のシャツを着用したりカーディガンを羽織るなどして全身の保温に努めるようにしましょう。
そのほか、ストレスが症状を悪化させることもあるので、日ごろから心身のリフレッシュに努めるなど普段の生活のなかで前向きな予防を心がけることが大切です。
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